妻が存在していた確かな証
予防接種の度に提出をする
始めの何度かは妻と一緒に行ったが
途中からは僕が一人で息子を連れて行った
妻が居たときは当たり前のこと過ぎて
特別な感情が湧くこともなかったが
今は母子手帳を見る度に心が苦しくなる
妻の名前がそこにある
妻の文字がそこにある
妻のお腹に息子がいた時の記録がある
ママと息子の強い絆がそこに記されている
妻が使っていた物や、着ていた服
あの時と変わらずあるのに妻だけが居ない
時々、妻は本当に存在したのかなと
思ってしまうときがある
でも妻に似て色白の息子を見ると
妻と全く同じ形の特徴のある左耳を見ると
そしてこの母子手帳を見ると
ちゃんと居てくれたんだなと実感できる
家族の大切な宝物

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